忍者ブログ

LOVE POINT:第1話

LOVE POINT:第1話

このお話は↓下記の「ACCESS POINT 3」の続きで
トーヤ×1st前提のルー×2ndです。
アレフ、アルベルトはノーマルです。
それでもOK!ばっちこい!という方は先へお進み下さい。
今回は女性向け描写は残念ながらありません。


2nd主人公:アオイ
-1-
 

エンフィールドの中央に位置する陽のあたる丘公園で1人の少年・・・

いや、青年が溜め息をついていた。

「はぁぁぁ~どうしよう・・・・・」

そう言うとまた溜め息をつく。

彼の名は葵=セイカ。現在24才。エンフィールド生まれのエンフィールド育ち。

自警団第三部隊の隊長なのだが休みの日に普段着でいると同じ自警団の

人間にでさえ補導されかかるという童顔の持ち主でもある。

しかし悩んでいるのは童顔のことでも仕事のことでもない。

「どおしよお~・・・・・」

葵が頭を抱えているとふと上から声がかかった。

「どうしたんだ?お前。」

見上げるとそこにはジョートショップの店員たくみが立っていた。

「あ、たくみ。あ、うん、いや、なんでもないんだ。あはは」

明らかに態度はなんでもなくはない。

「ふ~ん・・・・・。じゃ、場所変えようか。葵」

「へ?」

にこーっと笑っていきなり場所を変えると言うたくみに葵はキョトンとした表情

で間抜けな声を上げた。



強引に連れてこられたそこはさくら亭だった。

さくら亭の隅の席を陣取り食事を注文するたくみを葵は困惑した表情で見ていた。

たくみはどうやら昼食がまだだったらしい。

「で?何悩んでたんだ?」

「え・・・いや・・・あの・・・その・・・・・」

カーッと真っ赤になって葵はうつむいてしまった。

暫く黙ったままでいると注文した食事が運ばれてきた。

「あんた達何やってんの?はたから見ると・・・・・ヘンよ?」

食事を運んできたパティにツッコまれる。そりゃそうだ。

2人の男が向かいあい1人は顔を真っ赤にしてうつむいているのだ。

これがヘンでなくて何だというんだ。

「今、愛のコクハク中vv」

笑いながら言うたくみに「バーカ」と一言残してパティは戻っていった。

「あ、あのさ。」

「ん?」

葵は決心したようにたくみに話しかけた。

「ずっと・・・ずっとアルに黙っていた事があって・・・・・。でも言わなきゃ

って思ってたんだけど・・・なかなか言い出せなくて・・。
 
でも言ったら今までみたいに親友でいてくれない気がして・・・・怖くて

言い出せなくて・・・・その・・・えっと・・・」

「つまり、あのバカに隠し事をしていると。」

「・・・・・うん・・・・・」

「何を?」

その隠し事やらを聞こうと即効で聞き返すたくみ。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

しばしの沈黙の後葵の口から出た言葉はたくみが聞きたかったことではなかった。

というより聞きたかったのはこっちだったのに何故かこちらが回答者になっていた。
 
 



葵はこう口走った。

「たくみって・・・・・・ドクターと付き合ってるよね?」





それに対したくみの心によぎったものは
 
「何故お前が知っている?!」



拍手[0回]

PR