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LOVE POINT:第3話

LOVE POINT:第3話

とうとうぶっちゃけ暴露大会の開催です(笑)

本文をどうぞ。
-3-
 


「えー!女の子いないのー!むっさい飲み会だなー。よしっ!ここはいっちょナンパして・・・・・」

野郎だけの飲み会に案の定不満を言い女の子を誘おうとするアレフに葵は慌てて

「たっ・・・・たまには男同士で友情を深めるのもいいじゃないっ!ね?」

「えーそれより女の子と親密になった方が・・・・・」

「そっそれより男同士でぶっちゃけ話しようよ!」

どうしても女の子を連れてきたいアレフを必死に食い止めようとする葵。

「・・・・ぶっちゃけ話か・・・・それも面白そうだな♪」

なんとか興味を持ったようだ。
 
 


さくら亭の端を陣取りぶっちゃけすぎる暴露大会はかくして始まった。

正直ここじゃ誰が聞いてるかわかったもんじゃないが金もないのでここしか集れないから仕方ない。

集まった面子を見て葵の相手は一目瞭然だった。

アルベルト、葵、ルー、アレフ、そしてオレ。

アルベルトに隠し事してるってことは奴が相手ということはまずないだろう。

アレフ・・・・ってことはまずあり得ない。こいつの女好きは筋金入りだ。オレが保証する。

あとオレってこともあり得ない。

ってことは必然的に残る一人ってことだ。

「ぶっちゃけ話かー・・・オレ以外に誰か付き合ってる奴いねーの?」

アレフがいきなり核心を突いてきた。

「ほほう?お前の付き合ってるつーのは何人と付き合うことを指すんだ?」

「たくみっ!バカにすんな!オレは全員と真剣に付き合ってんだ!」

「本命に告白すら出来ないのに?」

「んなっ・・・・・・・・!!何で知ってっ・・・・・!」

アレフはオレが本命を知ってることを知って顔を真っ赤にして驚いた。

「え!!!!アレフって本命いるの?!」

「何番目の本命だ?」

「今さらお前に本命も何もないだろ?」

皆口々に好き勝手なことを言う。気持ちはわからんでもない。

「ちょっとあんた達うるさいわよ!」

飲み物を運んできたパティに怒鳴られる。

「あんた達飲むのもいいけどほどほどにしなさいよ?」

そう言って去ろうとしたパティをアレフが呼び止める。

「あ、あのさパティ・・・・」

「あ!そうそうアレフ。あんたに貰った劇のチケットだけどやっぱり行けそうも

ないわ。ごめんね?他の子誘ってよ。」

そう言ってパティはポケットに入れていたチケットをアレフに渡した。

「えっ!!ちょっ・・・ちょっとパティ!」

呼び止めようとするアレフだったがパティはすたすた去って行ってしまった。

「なるほど・・・・・・望み薄・・だな」

「そんなことないよっ!もっとアピールすれば・・・・」

「無駄無駄!ありゃ完全に遠回しに振られてんだよ。」

好き勝手なことを言う連中の言葉も耳に入ってないらしいアレフは呼び止めよう

とした格好で固まったままだ。



「とりあえずフラレ男はほっといて。お前らはどうなんだ?付き合ってる奴とか

いないのか?」

自分の事をいちいちバラされても面倒なのでちゃっちゃと葵の付き合ってる奴と

やらを(と言ってもバレバレだが)

アホベルトにぶっちゃけて貰おうといきなり本題をふっかけてみる。

「うえ?! ええぇぇぇっっっと・・・た、たくみこそどうなの?」

・・・・・そうきやがったかコイツ・・・・・

明らかに顔は「まだ心の準備が・・・」と言っている。

「まぁ、いないことはないかな。」

にっと笑って答える。

「え?い、いたのかお前!だだだだ・・・誰だ?!」

アルベルトの顔がひきつっている。わかりやすい男だ。

何を心配しているのかが一目瞭然だ。

「さあてね?誰でしょう?・・・ヒントは~・・・身近な人・・・かな?」

「み、身近な・・・・・・・・・」

そう言うとアルベルトは固まってしまった。

「便所行ってこよー」

大きな勘違いをさせたまま席を立つ。
 
 



「あいつ付き合ってる奴いたのか・・・」

いつの間にやら復活していたアレフが会話に参加して来た。

「でも誰なんだ?そんな物好きな・・・やっぱり身近な人っつーとア・・・」

「それ以上は言うなああああああ!!!!!!!!」

アレフの言葉を号泣しながら阻止した人間・・・他の誰でもないアルべルトだった。

「何もそこまで泣かんでも。」

「もしそれが事実だったら・・・・殺す!」

「お前、アリサさんにはフラレたんじゃなかったのか?」

ピキッ!

言ってはならない事を口にしたのはルー。

「・・・そうだ。確かにふられた。だがしかし!!あいつとはぜってぇぇぇぇぇ

ぇぇぇぇに許さねぇ!!」



案の定大きな勘違いをしたままのアホベルトをニヤニヤしながら物影から傍観し

ているとパティが通りかかった。

「つ、付き合ってるコいたんだ。あ!い、言っとくけどアンタ達が大声で馬鹿話

してるから聞こえちゃっただけだからね!」

「わかってるよ。」

「・・・・・どんなコ?かわいいコ?」

「かわいい・・・・・・・・」

およそそんな言葉とは無縁の医者の顔を思い浮かべ、かわいく笑わせてみる。

「ぶっ。かわいくはないなぁ。」

くっくっくと大笑いしたい衝動を押さえながら答える。

「よっぽど好きなのね。そのコのこと。誰かとは聞かないけど幸せにしてあげてよね?」

「どちらかというと幸せにして貰ってる方・・・・かな?」

「あっそ。ご馳走様!」

そう言うとパティは走って去って行った。

後ろ姿を見送りながら一言つぶやいた
 
 
 
 


「・・・・ゴメン。」


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